【寄稿】隠し事

ジムで汗をかくまではよかったのだ。まさか替えのパンツを忘れてしまうとは、、、

 

汗で濡れているびしょびしょパンツを履く手段もあった。だが、せっかくシャワーを浴びたのだからまたMyジョニー(ち○○ん)に汗だくの刑を味合わせるのはなかなか心苦しい。

 

ジョニーのことを一番に思う私はノーパンを決意した。

 

ノーパン時に気をつけなければいけないことは社会の窓を閉め忘れることだ。

 

パンツ着用時と比べると
ノーパンの社会の窓全開は致命的だ。

 

 

それはアマゾンのジャングルを、はたまた宇宙のブラックホールを私の社会の窓を覗いた者に連想させるだろう。

 

こう例えると広大で耳心地が良い。

 

だが実際は不愉快極まりない景色なのだろう。ノーパンの私でも分かる。

 

そんなことを考えながら電車に乗っているとふと一抹の疑問が浮かんだ。

 

 

この電車内に私の様にノーパンの人は何人いるのだろうか?

 

あの毅然な態度でスマホを見つめているサラリーマンも、、、

 

はたまたダメージジーンズを履いているややお兄系の長髪のお兄さんも、、、、

 

なにを話しているか私には分からないがかなりハイテンションのあのアラブ系の男性も、、、

 

そんなことを考えだすとみんながノーパンなのではないかと思えてきた。

 

 

 

考えてみればそうだ。

 

 

人というのはなにかを隠しながら生きているものだ。

 

 

笑顔で友達と話しているあの女子大生も、もしかしたら昨日彼氏に振られているかもしれない。

 

 

大きなスーツケーツを抱えているおばさんも、もしかしたら夜逃げ真っ只中ナウなのかもしれない。

 

 

かくゆう私もクールにiPhoneを操っているが、実はノーパンでMyジョーニーがジーンズの擦れに耐えてるナウである。

 

 

 

 

世の中の人が抱えている痛み、悲しみすべてを分かろうとすることは到底無理な話である。

でも自分が大切だと思う人の悲しみや痛みを少しでも理解、
いや、少しでも同情できる人になりたい。

そんなことをMyジョニーがいつもより電車の揺れを感じながら考えている二宮であったとさ。

おしまい。

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